古今亭八朝師匠のお話によりますと、撮影が進むうちに、しだいに役づくりが、体に染みこんでいき、キャストの皆さんは、しだいに感情移入が強く激しくなっていったそうです。例えば、13話で若者が東京へ行こうとするシーン。前田吟さんが、「フクバのホーキ」を投げるシーンがあるのですが、テストの時に興奮のあまりホーキでガラスを割ったほどだそうです。
ちなみに、古今亭八朝師匠に、役と本人が一番キャラが一致している人は誰かとたずねてみたところ、前田吟さんではないか?とのことでした。これには、本当に納得してしまった私でした。
オバやんにいたっては、ふだんは皇族か?と思えるほどに、お上品で美しく、優雅な方なのに、ひとたび役にはいってしまうと、田舎婆さんそのものに変化し、完璧にオバやんに化けてしまっていました。
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