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リメイク版の第1話解説



2003年7月25日 (金) 15:21


 熱狂的な旧作ファンだった私は、最初リメイク版に抵抗を覚えました。旧作では、火曜サスペンスのような導入部からはいり、面川清次(田宮二郎)の謎の部分を残したまま、ただ働きしろという面川をはたして信じて良いのか悪いのかスタッフが悩み葛藤する展開でした。見てる方は手に汗かいて見ていました。

 しかし、リメイク版の高原へいらっしゃいは違っていた。最初から面川清次(佐藤浩一)の正体がバレてしまっている。スタッフも給料が保証されているので面川清次(佐藤浩一)を信じるかどうかは重要ではありません。そういう部分は全くないのです。

 ただ、一人だけ、面川清次(佐藤浩一)を信じるかどうかが重要なポイントをしめている人がリメイク版には存在しています。井川遥が演ずる本間さおり(24)です。

 彼女の亡き父親・哲郎は、かつて面川が支配人を勤めるホテルの料理長をしていたのですが、面川の手によってリストラされています。自分が哲郎の娘であることを知らずスカウトしてきた面川に複雑な心境を抱きながらも、本間さおりは、どうして面川清次(佐藤浩一)が父親をリストラしたのかを探らんと高原ホテルにやってくるのです。

 旧作が、面川清次(田宮二郎)対全スタッフ
 リメイク版は、面川清次(佐藤浩一)対本間さおり

という構図になっています。リメイク版では、この本間さおりが、とても重要なキーパーソンになっているのです。