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リメイク版の第3話解説3

2003年7月26日 (土) 02:15

 ホテルは、民宿やペンションとは全く違います。サービスが専門分化されてて、徹底的なマーケッテイングによるサービスが展開されています。お客さまの嗜好やニーズを、あらゆる角度から掘り下げて、お客さまの満足を満たす。これが一流ホテルのサービスというものです。そして、長いこと一流ホテルの水の中にいた面川は、それに対する何の疑問ももっていませんでした。

 しかし、これに『待った』をかけた男がいた。小池だった。お客さまの嗜好やニーズよりも、料理で八ヶ岳を提案してみせたのです。ニーズではなくて提案。これは、最近アメリカで大流行している新しいタイプのマーケッテイングであり、多少なりともマーケッテイングをかじっている宿泊業者にとっては、もう常識の部類なのですが、ドラマでは、そこまでふれていません。そのかわりに神崎氏をして

「最低のホテル」

と批判させ

「でも、もう一度行きたくなるホテル」

と言わせています。八ヶ岳高原ホテルには、嗜好やニーズにあわせてサービスする技術は未熟でも、何か未知のものが、わけのわからない魅力が、たくさんあったんだと思います。