旧作
 リメイク版
 ノートブック
bbs(伝言版)
 その他
  物語     解説     スタッフ     キャスト     ロケ     資料         

top 前説 10 感想 思索 その後

解説5

2003年7月31日 (木) 23:40
 リメイク版の第5話解説6

 4話と5話を見て、共通して思うことは、リメイク版の面川さんは、本当にホテルが好きなんだなというところが滲み出ているところです。旧作でも、ホテルを愛する面川さんの台詞は、ところどころにありましたが、画面から滲み出るというところまで行ってませんでした。

 これは、旧作が、台詞のぶつかりあいのおもしろさだったのに対して、リメイク版の方は、画面と音楽による訴えが中心になっているからです。こういう作品は、おもしろさが伝わるまで時間がかかります。北の国からも、視聴率を上げるのに時間がかかっていますが、リメイク版高原へいらっしゃいの場合も同じですね。この点、旧作の場合は、1話から充分、私たちを虜にしていました。

 ちなみに3話では、6パーセントだった、放送打切りギリギリの最低視聴率から、4話では、7.7%と持ち直してきています。リメイク版高原へいらっしゃいは、まだまた、これからが勝負ですよ。

 と、ここまで書いておいて、なんで、こんなに熱くなっているのだろう冷静になってみると、本当に苦笑してしまいます。私は、旧作の熱狂的なファンであり、山田太一ファンです。

 そんな私が、リメイク版に、ここまで肩入れする義理は何もないのですが、でも、30年間、あのドラマに影響されて生き続けてきた自分にとって、リメイク版だろうが何だろうが、肩入れしない訳にはいきません。

 やっぱり私は、高原へいらっしゃいが好きなんですね。これは理屈ではないんです。どうしようも無いんです。面川さんがホテルが好きなのと一緒で理屈をこえた感情です。だから、こうやって宿泊施設業をはじめているし、それも面川さんと同じように仲間づくりから始めています。

 ペンションは、手に入れるのは簡単だったけれど、仲間づくりは10年かかりました。宿泊施設のオーナーになるのは、比較的簡単ですが、仲間をつくるのは、本当に難しい。ホテルを成功させるよりも、ああいう仲間をもつ事の方が、10倍難しい。

 5話では、そういう所に光を当てていたような機がしました。