旧作
 リメイク版
 ノートブック
bbs(伝言版)
 その他
  物語     解説     スタッフ     キャスト     ロケ     資料         

top 前説 10 感想 思索 その後

解説1

2003年8月9日 (土) 07:39

 さて、今回は、八ヶ岳高原ホテルで披露宴をやるお話なのですが、宴会好きの石塚(堀内健)おおはりきりします。けれど新婦が石塚の元彼女という事で、ショックを受けるお話です。

 今回は、石塚(堀内健)の演技が光っていましたが、このシナリオだと配役は、堀健しかないですね。やたらとお人好しで、妙に明るいけれど、本当は淋しがりやさん。顔で笑って心で泣いて・・・・というフーテンの寅さんのような役は堀健にぴったりでした。そんな石塚(堀内健)を慰める山村久美(市川実和子)も光っていました。寅さんの妹役のサクラのようでした。

 と、ここまで書くと分かるかと思いますが、今回のドラマは、フーテンの寅さんのような恋に破れることを前提としたラブストーリーでした。

 それにしても石塚(堀内健)という人は、いい人ですね。いい人すぎて大切な恋人をすぐに失ってしまう。だから、その傷を癒すために八ヶ岳高原ホテルに来たわけですが、癒すために来た八ヶ岳高原ホテルで、よりによって、元恋人の披露宴の介添え役をやるはめになった。こんな残酷な話はないと、石塚を外してくれと頼む中原たちなのですが、面川はプロのホテルマンとして最後まで仕事をしてもらうと告げるわけです。

 一見残酷な業務命令です。しかし、妻と別居している面川さんだからこそ、石塚(堀内健)に、そういう業務命令をだしたんでしょうね。石塚(堀内健)をはずしてしまったら、石塚(堀内健)の心の奥底にあるモヤモヤは、一生とれない。だったらケリをつけてあげるのが真心何じゃないか? そう思ったのかもしれませんね。たとえ石塚(堀内健)が、卒業のダスティーホフマンのように花嫁をさらったり、披露宴を台無しにしても、それはそれで良いと面川さんは思ったのかもしれません。