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解説5

2003年8月26日 (火) 19:48 ちょっと休憩1

 リメイク版も8話を迎えて、かなり楽しく拝見できるようになりました。正直言って1〜2話を見たあたりでは、不満が大きかったですし、やめてくれ〜と言う気持ちもありました。

 しかし、3話あたりを見ているうちに、見る側の態度にも問題があったなと気付き、どうせ気になって見てしまうなら、楽しく見れるように心のもっていきかたを変えてしまおうと思い、視点を変えて見るようにしたら、これはこれで大変面白い事に気づきました。そこで、このようなホームページを開設している者として7月25日頃から、リメイク版の解説をアップするようにしました。

 実は私、その昔、映像の仕事をしていました。プロット書きもやってたことがあります。つまり映像と宿泊施設業の両方を、両方とも中途半端にかじっているわけです。こういう中途半端な人間の考え方や、中途半端な人間の小理屈も、ホームページを御覧になっている方の御役にたてるのではないかと思った次第で、アップしはじめました。

 リメイク版の『高原へいらっしゃい』を見つつ私が最初に思い浮かべたのが20年前に熱中して見ていた『北の国から』です。この『北の国から』は、当事としては珍しいアンチ視聴率ドラマでした。スポンサーが「視聴率をとらなくていいから心を癒してくれるようなドラマを作ってくれ」と言って来て生まれたと聞いています(当事のフジテレビは低視聴率にあえいでいた)。つまり企画の段階から視聴率よりもイメージを重視されていたんですね。

 そのためか『北の国から』の視聴率は決して高くは無かったです。シナリオも決して上手いとは思えなかった。全盛期の頃の倉本さんが書いた『勝海舟』や『前略おふくろさま』に比べるとどうしても見劣りがしました。大してドラマの起伏があったわけでもないし、人物の書き込みも深かったわけでもないし、ストーリーが奇想天外だったわけでもない。しかし、私は『北の国から』のフォトジニックな映像とさだまさしの音楽に、だんだんと魅せられていったのです。



2003年8月26日 (火) 20:45

 視聴率低下のせいか、リメイク版の『高原へいらっしゃい』は1話短縮されるもようですが、TBSの誤算は、このドラマの回数が短すぎたことにあると思います。

 フォトジニックな作品をめざすならスポンサーと話し合った上で、視聴率を無視したイメージドラマを、全26話くらいの長期にわたって放送し続けるべきだったのではないでしょうか? そして『北の国から』のように2時間スペシャルの単発物を作り続けるくらい息の長いドラマを作ってもよかったと思います。それができなくて、むしろドラマが短縮されるのが残念でなりません。こういうドラマは、じわじわと、視聴者の心に入り込んでくるものです。登場人物だって、これほど個性的な人間がでているのですから、このままドラマが続けば、もっと大勢の視聴者を引き込むことができます。

 と、こんな事を書いてて、つくづく自分も馬鹿な男だなと思わざるをえません。リメイク版の『高原へいらっしゃい』を持ち上げても一銭の得にもならない。浅間高原観光協会の理事をやってる人間が、何が悲しくて清里や野辺山や八ヶ岳の宣伝に手を貸さなければならないのかと・・・・こんなホームページを作ってて思うのですが、でも、『高原へいらっしゃい』が好きだから、そういう性分なのだから仕方が無いですね。