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解説4

2003年8月28日 (木) 21:00

 私が3年前に宿泊施設業を始めたとき、始める前には考えもしない事を経験することになりました。それは、御客さまやスタッフにいろいろなことを教えてもらうという事です。もちろん私が教えることもありましたが、教わることも多かったです。ですから人というものは人によって育てられるもであることをあらためて認識をあらためたものです。そして、人と言う存在は、知らず知らずのうちに御互いが育てあって大きくなっていくものだなあ〜と感心したものです。

 9話の面川さんは、宮梶氏に教えられ育てられたと思いますし、宮梶氏も面川さんによって教えられることが多かったと思います。そして御互いが、知らず知らずのうちに影響をあたえあい、人間をつくりあっている。それは、小池さんと面川さんにしてもしかりだし、石塚や山村にしてもしかりだと思います。みんなが、みんなを教えあって、そうやってできたのが八ヶ岳高原ホテルなんですよね。

 この部分を、いくら強調しても強調しすぎるという事がないのは、八ヶ岳高原ホテルをここまで大きくしたスタッフのうち、ホテル経験者が、たったの3人しかいないという素人集団の業績であるところです。しかも、あれだけのサボリ魔だった山村が、いい顔をして働いているんです。そう考えると八ヶ岳高原ホテルとは、人そのものであり、まさに神崎氏のいう『ホテルは人』なのかもしれません。だからこそ小池さんは、

「1人でも欠けちゃいけませんよ」

と呟いたんだと思いますね。実際、一人でも欠けては、八ヶ岳高原ホテルは成功しなかったと思いますね。というのも、今の時代、器(施設)や立地だけでは御客さまは来てくれないからです。八ヶ岳高原ホテルスタッフの無形のソフトウエアがないと、ホテルは決して成功しないと思いますね。それを買収先のホテルチェーンが理解できているかどうか? 単なるブランド買いに走っているのかどうか・・・・。