解説5
2003年8月29日 (金) 21:12 不思議な魅力
それにしても来週が最終回とは・・・・。短縮は本当に残念でした。こういうジワジワと心にしみてくるドラマを、たかが数回程度の放送で、数字で判断することくらい無意味なことはありません。リメイク版『高原へいらっしゃい』は、数字では計れないドラマだからです。
もちろん今のまま終わってしまっては、未完成のドラマで終わるのに近いと思います。このドラマが完成するには、あと10回くらい放送が続くのが理想ですし、できれば2時間スペシャルを毎年作り続けてほしいですね。未完の大作ですよ。この『高原へいらっしゃい』は。
旧作の『高原へいらっしゃい』は、1話から面白かった。
それに比べてリメイク版の『高原へいらっしゃい』は、
1話はそれほどでもなかったですが、
ジワジワと私たちの心に染み込んできました。
これといって劇的展開があるわけでもなく、泣かせるわけでもない。
神業的な演技があるわけでもなければ、天才的なシナリオライターがついているわけでもない。
今年の悪天候に泣かされて、ロケーションに恵まれていたわけでもない。
ましては、旧作は、山田太一作品で、とてつもなく面白すぎるし、裏番組も強力でした。
リメイク版『高原へいらっしゃい』には、追い風が、まるっきり吹かなかったわけですが、
でも、リメイク版『高原へいらっしゃい』には不思議な魅力があるのです。 |