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10話 感想&解説

2003年9月4日 (木) 23:28

 たった今、見終わり、この文章を書いています。
 つくづく、いいドラマだなーと思いました。
 と同時に、最後の最後まで手作りの見完成さも感じました。

 リメイク版『高原へいらっしゃい』より面白いドラマはいっぱいあるんだろうなと思いつつ、それをわかっていても、このドラマには、なにか不思議な魅力を感じましたね。

 3話に出ていたホテル評論家が、八ヶ岳高原ホテルを「最低のホテル」と酷評しつつも、なにか気になるホテルと絶賛しましたが、その評価は、このドラマにも当てはまるような気がしてなりません。

 残念ながら、このドラマは決して完成度が高いとはいえません。
 何度も言いますが、このドラマは、できれば52話。
 せめて26話ないと、掘り下げることが難しかったと思います。

 旧作が17話ですんだのは、天才山田太一の設計図とシナリオが良かったからであって、あれだって、他のライターでしたら17話では少なすぎたと思います。それを11話に凝縮し、3話撮ったあとに役者が降板し、さらに1話削ってしまったわけですから、どだい完成度を期待する方が間違っているのかもしれません。

 しかし、このドラマには、なにか不思議な魅力を感じるのです。
 未完成の魅力と言うか、手作りの魅力と言うか・・・・。

 そうそう、強力な裏番組があったというのも『高原へいらっしゃい』の魅力ですね。
 最悪の条件がいくつも重なっていたというのも、
 テレビ局がリメイク版を切り捨ててしまったという状況も『高原へいらっしゃい』の魅力です。
 普通は、こんなこと、魅力にならないんですが、
 『高原へいらっしゃい』に限っては、たまらなく魅力に感じてしまうんです。

 それは、どうしてでしょうか?