旧作
 リメイク版
 ノートブック
bbs(伝言版)
 その他
  物語     解説     スタッフ     キャスト     ロケ     資料         

top 前説 10 感想 思索 その後
10 11 12 13

解説11

2003年9月5日 (金) 11:19
 リメイク版の第10話解説12

 ラストシーン。面川さんは、予約もなしに3人で八ヶ岳高原ホテルに向かいます。ペンションや旅館の場合、予約がないと入れませんが、ホテルでは違います。ホテルは一種のシティーなので、喫茶・レストラン・バー・売店などが配置されていますし、ゴルフやテニスの手配を頼むこともできる。お見合いもできるし、会議もできる。用がなくてもロビーでうろうろすることも、あるていど許されています。

 ですから、●●ホテルに行きたいと思った時、
 泊まらなくても、つい、フラフラっと行けてしまう。
 ペンションや民宿や旅館では考えもつきませんが、
 シティーであるホテルには、そんな気軽さがあるんですね。

 だから面川さんは、ついフラフラっと八ヶ岳高原ホテルに向かった。

 ホテルを遠目に見るつもりだったのか、ロビーまで入るつもりだったか、レストランで食事をとるつもりだったか、空いていれば泊まるつもりだったのか、それはわからないですが、変わってしまっている八ヶ岳高原ホテルに足を運んでしまった。

 もし、ここで八ヶ岳高原ホテルが繁盛していたら、面川さんは遠くからホテルを眺めるだけで立ち去り、関峰子(大山のぶよ)さんのところや、貫井さんのところに挨拶によって帰るつもりだったのかもしれません。あるいは貫井さんのペンションに泊まることもあったかもしれません。

 しかし、面川さんは、すぐに異変に気がつきます。
 駐車場に車がないし看板もありません。
 そして驚くべき事に若月が現れるのです。
 それからドッキリカメラのように、昔のスタッフがぞろぞろと登場。
 しかも社長から電話がかかって、ノルマを申し渡される。
 ずいぶんと強引な社長ですが、面川さんの返事はイエスでした。
 今まで、うわの空だった面川さんは、これで生き返りました。