旧作
 リメイク版
 ノートブック
bbs(伝言版)
 その他
  物語     解説     スタッフ     キャスト     ロケ     資料         

top 前説 10 感想 思索 その後

関峰子と、おばやんを検証

2003年9月3日 (水) 21:37 

 関峰子(大山のぶ代)は、おばやんにあたる人物なのか? 実はノーです。旧作に登場するおばやんは、面川さんの政治的配慮から村長への御機嫌伺いをかねて採用した、いわば厄介者でした。とてもホテルの役にたつ人物とは思えない、人嫌いな偏屈者でした。

 しかし、リメイク版の関峰子(大山のぶ代)は違っています。最初からフレンドリーな人なんです。しかも厨房の仕事をかなり任せられる人物として描かれています。そして、底抜けに人が良く、すぐに情に流され、時として冷静な判断ができないでいますが、根にもつこともなく、裏表も無い単細胞タイプの人間になっています。

 この単細胞なお人よしを、小池さんはうまく利用して八ヶ岳高原ホテルをまとめていっているわけですが、ああみえて小池さんには、かなりワルの素質があると見ました。というか戦略的発想ができる人だなと思いました。しかし、関峰子(大山のぶ代)には、そういう複雑さはなさそうです。そういうところは、ドラえもんと同じですね。

 そういえば、おばやんも、あまり複雑な感じはしませんでしたね。だけど、偏屈な厄介者的な存在が、しだいにかわっていくところがよかったですね。リメイク版の若月のような感じでしたね。あれ? 若月とおばやん、なんか似たところがないですか?