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リメイク版総括

2003年9月6日 (土) 20:18

 さて、そろそろこのコーナーも終わりです。

 その前にリメイク版とは何だったのかを
 私自信が回答を見つけなければなりません。

 何しろ私は、ガチガチの旧作ファンなのです。
 どのくらいガチガチだったかと言いますと、
 山田太一氏の『高原へいらっしゃい』と『男たちの旅路』に影響され、
 上京してすぐに旅館と警備員のバイトをはじめたくらいです。

 また『高原へいらっしゃい』のスタッフのように金にならないことをやってみたくて、すぐに各種のボランティア活動に手を染めました。そして『高原へいらっしゃい』の面川さんのように仲間を集めて自主映画をつくりはじめ、映画の専門学校に入り、短期間ではありますが映像関係の仕事もかじったことがあります。

 20年前の昼に再放送があった時は、質屋から金を借りて、大枚はたいてビデオデッキを買い、1本2000円するビデオテープを何本も買いためて旧作『高原へいらっしゃい』を録画し、擦り切れるまで見ました。そして、ドラマのセリフはたいてい暗記してしまいました。

 そして仲間を集め旅人のサークルを作り、青少年活動を行いました。あげくのはてには、その仲間たちに『高原へいらっしゃい』を擦り切れるまで見せ、彼等と一緒にペンションを買って、ユースホステルの経営まではじめました。当事、私のもっていた資金は500万円でしたから、それでペンションをはじめるにはずいぶん勇気がいりました。

 ホームページのタイトルには、『高原へいらっしゃい』の宿とつけました。『高原へいらっしゃい』というメーリングリストやメールマガジンも発行しました。また、3年間に5件の系列店を出し、高原グループというものをつくり、このホームページもオープンさせました。

 それほど旧作に入れ込んでいた私にリメイクの話を聞かされた時は、
 ボウゼンとし、怒りさえ覚えたものです。
 リメイク版を企画したプロデューサーを恨みました。