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総括4

2003年9月6日 (土) 20:20

 なぜヤフーに登録されたのか? その謎はさておいて、私は、うちに来られるリメイク版『高原へいらっしゃい』を見ている御客さまに面白いかどうか聞いて見ました。答えは

「面白い」
「いまどきのドラマと違ってホッとする」
「なんか安らかになる」
「じわ〜っとくるドラマ」

という答えがかえってきました。こういう回答をする御客さまの大半は、旧作をしらない方々で、リメイク版とは知らずに新しいドラマとして見ている人たちばかりでした。私は、脳天をかちわられたようなきもちになりました。

 こんなにも、リメイク版を面白いと言う人がいるとしたら、私のリメイク版の見かたが悪い可能性がある。とすると私には、かなりひどい偏見があるのかもしれない。そう思いました。そう思うと、リメイク版を面白く見ている人の前で、リメイク版の批判をしたことが急に恥ずかしくなりました。

 熱心にサンタクロースを信じている子供たちがいたとします。そんな子供たちの敵は誰でしょうか? 仏教徒? 現実主義者? 科学万能主義者? それともサンタクロースを知らない人達?

「サンタクロースのプレゼントもらっちゃった」
「サンタクロースなんていないぞ」
「そんなことないよ、サンタクロースはいるんだよ。だって、こうしてプレゼントくれたし・・・・」
「バーカ、そんなもの信じてるのかよ。おめでたい奴だな!」
「どうして?」
「お前は騙されてるんだよ」
「(涙ながら)騙されてなんかないよ」
「本当に、頭悪い奴だな」

 普通の人なら、涙ながらに向きになってサンタクロースを肯定する子供に対して、残酷な事実を知らせたりはしません。

「そうか、それじゃ本当にサンタクロースはいたんだな」

と話しを合わせるのが普通です。仏教徒だって科学万能主義者だって、そのくらいの気遣いはするものです。けれど、そういう気遣いをせずに意地悪くサンタクロースを否定しつづける人がいたりします。そんな意地悪い人たちの多くは、ついこの間までサンタクロースの実在を信じて疑わなかった子供であることが多かったりするのです。