いよいよ最初のお客を迎えることになり、みんなで特訓することになった。
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食後のロビーについて私の方針を言いたい |
お客さまと従業員とが、 |
なごやかに歌えるように、 |
山の高原の味を出したいんだ |
しかしね、ここが難しいところなんだ。 |
ロビーにいるかぎりは、
君たちはまだ勤務中だ
ということなんだ。 |
だからサービスをする気持ちを忘れてはいけない。 |
馴れすぎてはいけない。 |
さりげなくお客さまを
中心にして楽しい時間を作る。 |
お客さまを仲間はずれにするような事は |
絶対に避けなければいけない |
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開業当日になりコック長の高間麟二郎(益田喜頓)が突然、夕食をコース一種類のみにする、一泊二食付き10000円にしたいと言い出した。最初は怪訝な顔をしていた面川清次(田宮二郎)、大貫徹夫(前田吟)も素晴らしい計画だと賛成した。 だが、一つ重要な事を忘れていた。契約の重さについてである。面川は、一泊朝食付き7000円で、営業していたのである。 |
わがままな団体客 |
麻雀客だった |
負けて苛立つ課長 |
フルコースの説明 |
ちょっと、それはおかしいんじゃないか |
飯は食べます、
でもチャーハンか
カツライスで済ますつもりなんだ |
それでもチェックインの時に、きちんと説明していればよかった。しかし、それをちゃんとやってなかった。だから大もめになったのだ。落ち度は全部ホテル側にあった。それなのに杉山七郎(尾藤イサオ)は、客を殴ってしまったのだ。
メシぐらいでガタガタ言うんじゃねえ |
マネージャーはどこだ |
つづく |
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