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解説3

2003年8月18日 (月) 00:48

 7話になって、つくづく思うことは、回を重ねるごとに旧作から離れていって、別の話になっていくことです。旧作が辛口カレーだとすると、リメイク版は、ハウスバーモントカレーに生クリームを足したような甘口カレーになっています。高原の甘い雰囲気が全編に漂っています。

 フォトジニックな作りは、『北の国から』と変わらないとしても、『北の国から』と決定的に違うところは、ドラマ全体に漂う甘い香りです。この香りと音楽と美しい風景に素晴らしいセットが融合して、なんとも言えない雰囲気を作っていますね。

 この作品は、宿泊施設業界からみたら、ちょっと変なくらいリアリティーに欠けますが、やはりこれは、宿泊施設のお話ではなくて、森の中の童話なのでしょうね。つまり、『王様のレストラン』や『ホテル』や『旅館へ行こう』と同じような雰囲気をもっている。いや、それらよりも、もっと童話チックなんですね。

 それでいて、どこかに実感のあるドラマです。それは秋月の苦悩です。全国の視聴者の中には、秋月の苦悩に涙する人が、きっといるのではないでしょうか? また、麻美の苦悩にしても、感情移入してしまった人がいるかもしれません。私は、どちらかというと秋月さんがかわいそうだったんですが・・・・。

 話は変わりますが、リメイク版に流れる音楽はいいですね。
 サントラ盤は出ないんでしょうか?
 浜崎あゆみの曲もいいです。

 ドラマには流れてきませんが、そっちの方がいいと思います。
 あの曲とともに予告編を見る快感がなんともいえないからです。