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総括3

2003年9月6日 (土) 20:19

 ところがです。1話が低視聴率であり、全国の旧作ファンが私のようにリメイク版に文句をつけはじめると、私の心は微妙にゆれました。リメイク版に対する非難轟々は、どれをとっても正論に聞こえましたし、実際、私も同じように思っていました。私もアンチリメイク版の人間でしたから・・・・。しかし、リメイク版が非難されればされるほど、私は苦しくなった。どうしてか分からないけれど苦しくなった。

 私は、旧作を100回以上見ています。セリフもたいてい暗記しています。だから何かあるとドラマのセリフが耳に聞こえてきます。その時は、旧作13話の大貫さんの声が聞こえて気ました。

「七郎、お前は人間の出会いをどういうふうに考えているんだ」
「出会いですか?」
「そうだよ出会いだよ。俺とお前が、こんな山の中で会って、出合うって言うことは大変なことなんだぞ」
「そんなに大変ですか」
「あたりまえだよ。出会いを大事にしなくて何を大事にするっていうんだよ」
「言いたいことはそんなことですか」
「そんなことだと? 出会いってのは一番大事なことなんだぞ。ホテルを棄てて出て行くって言うことはな、その一番大切なものを全部棄ててでていってしまうということなんだぞ」

 そんな大貫さんのセリフが頭をよぎった時、私はリメイク版から逃げているのかもしれない。少しばかり面白くないと感じたくらいでリメイク版から逃げているのかもしれない。八ヶ岳高原ホテルを捨てて東京に逃げ出した若者たちのように・・・・と思ったのです。

 旧作の八ヶ岳高原ホテルのスタッフたちは、面川さんに騙されて、ぼろぼろの八ヶ岳高原ホテルに集められ「こんなに酷いホテルだとはね」と、八ヶ岳高原ホテルに幻滅しました。けれど、ホテルをやめるとは言わなかった。だったら私も、もっと真剣にリメイク版につきあってもいいんじゃないかと思えてきました。そして、真剣にリメイク版とつきあう決意をしたのです。

 そして、そう決意した瞬間、このホームページが、ヤフー登録されたという通知がヤフーから届きました。
 そして今までさっぱりだったアクセスが、急激に増え始めました。
 私は天国の田宮次郎さんのさしがねに違いないと思いました。